20211011_02 日記、映画鑑賞、サウンド・オブ・メタル

時系列前後しますが、書きかけだった日記のつづき。

(いつのことだったかしら…)

そういえば最近、自粛癖なのか行動範囲が限定されて買おうと思ったものも観ようと思ったものもアクション出来てないぞ、とふと思い出し。

スクールの後で公園のベンチで復習とまとめをして、英語難しくてちょっと頭がくるくるした後。
チラと映画館の前でポスターを覗いたら、観たいと思っていた『サウンド・オブ・メタル』が!

(THE BIG ISSUEでリズ・アーメットのインタビュー読んで、格好良い人だわと思っていまして)
(役を通して知ったという言葉に、この映画と向き合ってみたいという想いに駆られて)

あ、ふわふわした日記ですが、ネタバレあると思うので、嫌な方は読まないでくださいね。



映画の内容は、ある程度その記事で把握したような気がしていたので。
最初は、聞こえなくなる恐さにずっと怯えながら観てしまったけれど。

予想していた展開とも、その受け取り方(自分の)も、少し違って。
なんて言うか、観てからずっと、漠然と何かを考えている。

これは、関わってきた世界や築き上げてきた社会への”依存”なのかしらと。

聞こえないことが不幸という表現はなくて。
慣れ親しんでいた能力が失われていく恐さと、コミュニケーションが取れないストレスが苦しく不安であること。


あ、全然話飛ぶけど、そう言えば私はロックやプログレやメタルなどなどが聴きたくてライブハウスに以前よく行っていたけど。
当時は平気というか気にしないようにしてたけど。
音楽は好きでも、あの会場のやさぐれ感というかタバコ臭さやゲスい会話は、実は好きじゃない。
とか、余計なことを思い出していた。

描写が現実的だったので。

でもあの感じが、個々の背景ありつつ、ごく普通な感覚で開放を求めて自由に、それで音楽に軸を置いて懸命に綱渡ってるアーティストの、その感覚を描き出していて。
人間らしくて。

高性能の音響で、くぐもった音をリアルに体感したせいもあるかと思うけど。

異なる言語や文化に対する抵抗感や、時の経過とともに親しんでいくこと。
子供の無垢な、音の振動を受け止める好奇心や。
身体機能の有無を関係なく、そこに在る世界を受け留めることと。
主人公と共に、体験したようだった。

人や、生活や、社会への依存と。
その依存や選択が、個人であること。

正解や間違いでなく、それぞれの考えでの選択は、未来であること。

聞こえていた音への依存が振り切れそうな様子や、最後、日差しや風の気配を受け止める姿に。
リズ・アーメットではない、ドラマー(Dr.)がスクリーンのそこに居るようで、うっかり手を伸ばしてしまいそうになった。

俳優の仕事も脚本も映像も音も、ものすごく丁寧に配慮された映画なのだと感じた。
観る者が、聞こえないという状態を、垣間見るために。

知る、という大切さを、忠実に訴えた作品だと思う。

観れて良かったです。
ありがとうございます。


他にも観たい作品あって、タイミング見付かるといいな。

あ、久し振りに美容室に行ってきまして。(初めて行くところ)
すごく綺麗にオシャレにカットしていただいて、嬉しく。そして楽しかったです。
ありがとうございます。

心地良い気候を楽しみながらも。
やがて来る乾燥の季節と、再びの感染拡大に注意して。

健康に生きましょう。
また。

紙面のリズ・アーメッド