20210407_記録、日本のブラックボックス、制度

見えにくいですが、暈が出ていたんです、空に。

(暗雲立ち込める日本。せめて写真はと何か明るい印象のものを探しました)

 


 

先月、NHKのニュースウォッチ9で詳しく報道のあった入管(出入国管理局)と入管法改正案について。

 

今、どのくらいの方がこの件について情報を得ているのでしょうか。

日本国内にあるブラックボックス。

 

先日国会でも追及があった、名古屋入管でスリランカ女性が亡くなられてしまったこと。

 

 

経済的理由でビザを失ったことが、DV被害を申告したことで発覚し収容されてしまった、語学教師として生きる夢を持った女性のことを。

食道炎の症状が確認され、まともに食事が取れず薬も飲み込めずいた女性が、点滴を求めても対応なく、体重が激減し、嘔吐するためのバケツも自身で持てなくなり、手が痺れ硬直し、最終的に亡くなってしまったことを。

詳細は未だ確認中として、死因が明らかにされないことを。

日本の公的施設で起きてしまっている事態を。

 

そして東京入管でのコロナ感染症蔓延や、それぞれの入管における収容者への差別的な対応を。

どのくらいの方が知っているでしょうか。

 

(日付が前後するのですが、先日、オンラインで難民についてや入管法改正案の問題点についてなど情報発信があり、拝見しました)

(ここで伺った内容や感想は、次の投稿にまとめます)

 

連日の国会(法務委員会)で質問を通じ確認がなされてきましたが。

支援者が繰り返し、当該の方への点滴を求めていたが。(支援団体の認識では、診療した医師が点滴を勧めていたはずだったが)

次長答弁では、本人が点滴を求めたことや医師が点滴が必要だとした事実は確認されていないと述べられた。

また、嘔吐を繰り返し体重が激減していた様子がありながら、点滴が必要とする医師の判断はなかったと。

 

ここまでの調査中として未だ詳しい死因も明らかにならず、状況把握に差異が発生している中。

30日の答弁でやっと川上法相が第三者による意見を求めるなど答弁したが。

調査報告はまとめた上で4月に報告予定とした。

 

多くの弁護士会が問題を深刻懸念し声明を出している、入管法改正案がまさに今審議に入ろうとしているタイミングで。

(確か議員も懸念していたが)

この調査報告が後出しなどということにならないだろうか?

 

この改正案、そして現行の入管や法務省の在り方について、ともて深刻な状況であることを、近日改めて確認しています。

これらのことについては、また、まとめます。

 

30日審議で他に恐怖を感じたことで、DV被害を訴えたことについての静岡警察 長官官房審議官の答弁。

当日のことについて、審議官は「自ら出頭」と述べた。「難民認定法違反で現行犯逮捕」と。

(DV被害を申告し助けを求めたはずの女性を、不法在留として出頭と述べている)

 

そして翌日に名古屋入管に引渡したと。

 

支援者の話では、彼女は当初、入管をDVシェルターと誤解していた可能性もあると感じていたと。

法務省等と相談し、シェルターに繋ぐなどの手立てがあったのではないかと、議員が指摘した。

この全件収容主義が、多くの問題の要因にあるのだと。

入管や政府に根付いている問題の深刻さ感じさせる。


 

重くてすみません。

かなり尋常でない事態と、緊急性のある事柄なので、引き続きまとめていきます。