日記、ドーナツ、入管法改正案、収容者の健康を

あれ、気付けばあと1週間で2月が終わるのでは。早。

おやびんと仲間たちは元気なのかな。

(猫の話です)

 

昔住んでいた街のお散歩コースにいた野良さんたち。引っ越してからも度々出向いていたのですが、いつの間にか会えなくなっちゃって。

何も世話できなくて、ただただ一緒に日向ぼっこしたりしてただけなんだけど。ふと思い出した。

(猫の投稿たくさん見たものだから)

 

ここ数日、一気に温かくなって、花粉がすごい。

私が5回ほどくしゃみする間に、お隣のおじさんも3発くしゃみを。

春ですね。

 

 

すごく久し振りに代々木上原のスタバに寄ったので、久し振りに買ったドーナツ。

合わせて、花粉に対抗しようと、免疫高めたく粘膜も保護できるかしらと、スチームミルクをテイクアウトしたのでした。

(人通り少ない幹線道路脇で飲んでたのだけど、マスク外したらむしろ花粉対策として逆効果では…)

(ですね)

 

くしゃみ連発でボーっとしてしまいそうなところですが。

問題山積み過ぎて追い付いていないこと多々ですが。

気になっていることを、すこし。

(長くなります、すみません)

 

19日、出入国管理法の改正案が閣議決定されてしまったという記事を読みました。

幾つか記事を読んでいると、批判している内容もありながら、不穏な問題点に触れず、見事に表面的な”改善”とおもわせる誤魔化をそのまま報じている、広報的な誌面が中心かと。

(毎日の記事は部分的にですが社説で確かな批判を示していました)

 

昨年夏の段階で、改正案に向け提出された専門部会の提言に問題があることを、弁護士の方、移住者支援団体の方が発信しておられたかと思います。

 

昨年7月に専門部会が法務大臣に提出した「送還忌避・長期収容問題の解決に向けた提言」に対しての第一東京弁護士会の会長声明や、改正案閣議決定を受けての移住者支援団体の共同声明などを確認し、ここに書き出します。

(私個人の言葉も混ざっていてすみません)

 

(元をご確認されたい方は、以下の文言などで検索ください)

『「送還忌避・長期収容者問題の解決に向けた提言」に対する会長声明』

『収容・送還に関する専門部会提言に対する共同声明』

『「改正入管法案」に対する共同声明』

 

各種サイトを確認すると、閣議決定されたという改正案にこの提言内容がそのまま盛り込まれたもようです。

(19日に閣議決定された法律案は法務サイト内にPDFがありました。『出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律案』)

(しかしながら、条文てなんでこんなに読みにくいのでしょう… 専門家の皆さんはこの表記の方が読み易いのでしょうけど)

 

報じられている改正案や、提言にある、“長期収容の問題を解決する”という言葉は、一見聞こえはいいのですが。

(在留許可基準の明確化というところは、とても大事だと思います、声明でも意義が示されています)

 

 

《送還忌避罪の創設への懸念》

提言にあった、送還忌避罪の創設という内容が、改正案に盛り込まれたようです。(原文未確認)

反対声明では「被退去強制者に本邦からの退去を命ずる制度及び命令違反に対する罰則(送還忌避罪)の創設を検討すべきとする点は、人権侵害の恐れがあることから容認できない」と示されています。

 

これまで、退去強制例の発布後にも難民と認定された方、人道上の理由で在留が特別に許可された方が相当数いらっしゃるそうです。

司法による判断もなされぬ段階で、刑事罰が科され強制帰国されてしまう可能性がでてくること。

これを、会長声明は、その者の裁判を受ける権利を侵害する恐れがある、と指摘しています。

同時に、事情があり帰国できない方に刑罰を科しても、収容の場所が収容所から刑事収容所に移るだけで、改正案(提言)に実効性はないことも指摘しています。

 

更に、会長声明や他幾つかの抗議声明、弁護士さんの発信で指摘されていた内容として。

被退去強制者の家族や支援者(反対署名運動をした者など)、弁護士等の専門家などまでもが、共犯者として刑罰が科される可能性を払拭できない内容であるとし、指摘し抗議しています。


 

《送還停止効の例外の導入への懸念》

提言は「特例を設けることを検討すべき」として、難民申請中の方を、例外を設け送還させるという趣旨の規則の導入を進めているようです。これは、難民申請を繰り替えし、判定を待つ間日本に滞在する方がいるという解釈を持って、その改善を促す検討のようなのですが。

 

反対声明で示されているように。現行の難民認定申請の手続きが適切に行われていると評価できない状況で、初回で難民認定されるべきであった方が何度かの申請でやっと認めらえるという現状がある以上、まずは改善すべきは認定の手続きの適正化が必要ですよね。

 

反対声明では、この特例に関し、迫害を受けるおそれのある領域に送還してはならないとする難民条約33条1項等との関係で疑義があると指摘されています。

正当な難民認定申請を、はじめから難民制度の濫用を想定して特例を設けようとする提言に対し、強く抗議されています。

 

 

《監査措置新設への懸念》

移住者支援団体が共同声明として指摘している内容を中心にまとめます。

改正案の監査措置は、収容代替措置として検討された内容のようで、一定の条件のもと施設外での生活を認めるとされるもの。

しかし対象者の判断基準は「その他の事情を考慮」として不明確で、現在の仮放免と変わらず、相変わらずにその判断を下すのが入管であることを指摘しています。

(仕事につくことが認められず、住居探しも困難な条件が改善されない場合、仮放免と変わらないですよね)

 

更に、監理人となる者に対しての、報告(対象者の生活状況の届け出)義務などがあり、これを怠ると過料の制裁を科すとしている点に、対象者を支援する者や弁護士に負担が強いられること、信頼関係でなく、支配・被支配の関係性に変容してしまう可能性があることを危惧されています。

 

 

長くなりましたが。

先日、品川入管でコロナ感染症が広まってしまったと知りました(収容者と職員)。

生活環境が予防に適さず、収容者の健康が脅かされると懸念の声、改善を求める声が寄せられていたはずの中でです。

改善はなされなかったということでしょうか。

 

理不尽に収容されている方が、その環境で避けられず感染してしまうということは、深刻な人権侵害です。迅速な対応改善が求められます。

入管という組織内で、差別的感情がエスカレートしていることを強く危惧します。

 

私自身、勉強も足りず、行動も足りずにいますが。

こうした問題から目を背けて、世界的な平和的スポーツの祭典としてオリンピックを決行しようとする日本の問題を、一人でも多くの方が考える機会を持つことを願います。

 

収容者の方の、早期回復と健康をお祈りします。

 

では。

健康に生きましょう。

また。