memo: 罰則規定の重さ、立法事実のない改正案。

オンライレッスン受講があったので、途中離脱しましたが。

見ていた国会中継でとても重要な内容が審議されていたので、メモります。

(前半中盤部分ぜんぜん見れてなくてすみません)

 

以下、個人的メモなので、若干文言要約してしまったり、ミスもあるかと思います。

すごい内容だったので、ぜひインターネット中継の動画をご確認されることをお勧めします。

 

参議院 内閣委員会・厚生労働委員会連合審査会

《新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律案(閣法第6号)》

 

 

〈田村智子議員の質疑〉-------------------------

患者への罰則について。

入院拒否などの今回の罰則の対象と成り得るような事例について。

福島みずほ議員の質問で(確認された)。

自治体に照会をかけて件数を調査をしたのは、1月25日、法案提出の後だった。

 

大臣の答弁でも、立法事実は何か? という問いに答えて、国民の中に罰則を求める意見が少なくなくあるんだと、それで知事会の中でも要望が出されていると。

本会議で私(田村議員)の質問でも、立法事実は何か? として菅総理が言ったのは、知事会からの要望としか答弁しなかった。

 

厚労省は、現場の保健所長会含む知事会と言ったけれど。

全国保健所長会の意見書を見てみても、罰則作ってくれなんて書いてない

厚生新議会の感染症部会での発言も、罰則が必要だという発言ではない

 

こういう状況で、国民の中の意見と、ある一定の世論のようなものがあるんだと。

それを受けての知事会の要望。

これで厚労省が感染症法に罰則、刑事罰までつけていいなんて提案をしたのかと、血の気が失せるほどショックを受けた。

 

2月1日にハンセン病市民学会の皆さんが声明を出されている。

 

根拠となっているのは、漠然とした不安感でしかない。有事の際、人々は、ともすれば、不安感に駆られて、極端な行動に走り、かつての、「無らい県運動」のような人権侵害行為に走りがちである。

政府のなすべきことは、これに法的根拠を与えることではなく、人々に対し、冷静で、合理的な行動をとるように呼び掛けることである。

今回の改正案は、その逆の措置といわなければならない。

 

立法事実もなくまともな検証もなく、こんな議論で罰則を規定するのか?

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という質疑を受けて、なんと。

田村大臣は「世論は、その時その時でふわふわしているものだというお話だったと思うが」と要約。

田村議員は、世論がふわふわしているとは言っていない。

 

 

〈田村智子議員の質疑つづき〉-------------------------

聞いているのは厚労省の判断と大臣の判断。

様々な感染症の歴史を受けての、厚労省と大臣の判断を聞いている。

 

“不安に駆られる”と。

その不安感で、いま感染者は危険な存在だと、隔離をしろと、逃げ出さないようにすべきだと、嘘がないように全部プライバシーも明かして全部報告しなかったらダメなんだと。

そういう圧力になっている。

 

事例を知事会が掴んでいると言ったけれど、厚労省は掴んでなかったんですよ。

個別の事例に関しても、逃げ出したのが何件で、被害が何件で、というだけではダメだと思う。

 

そういう事案に対して、保健所がどのように対応したのか

罰則がなければ解決できないようなことだったのか

これが立法事実でしょう。

そういう検討が成されたのかが問われている。

やってないでしょう? 件数だって掴んでなかったのだから。

 

本当に危惧するのは。

ハンセン病の訴訟をやった方々、HIVの訴訟団の方、弁護団の方、薬害肝炎の方、様々な感染症や公衆衛生や医療や弁護に関わってきた方達が、この短期間で一斉に声明を出している。

 

それは何も、歴史が踏みにじられたということではない。

今起きていること。

新型コロナに感染をしたら、あたかもそれが罪であるかのような、差別や攻撃があるんだと。

患者が現に追い詰められている

そのときに罰則規定ということを、まともな検証もなく、罰則がなければならないという確かな立法事実もなく、こんなふうに罰則規定を作ってしまうことの、社会的影響を、皆さん本当に心配されている

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(田村大臣は、特措法に差別偏見禁止があると述べたが、罰則規定との矛盾について弁明なし)

 

大臣は、罰則規定を盛り込んだ改正案について、色々な意見がある中で丁寧に審議し、協議会の方へ考えを示した上で、衆議院で修正をいただいた、と答弁したが。

 

〈田村智子議員の質疑つづき〉-------------------------

1月5日の連絡協議会は当事者としてその場にいた。

政府からその考えが示される前に、与党側からその考えが示され、その場で厳しく批判した。

聞き流された。

野党の意見は取り入れられなかった。

 

感染症の政策は、ものすごい反省の上で作られた。

 

患者を隔離することで社会を守る、そうではない。

患者を守り良質な医療を提供することで、社会を守る

 

感染を蔓延させないという責任は、患者に責任を押し付けるんじゃない、行動をしないようにという患者の責任じゃない。

 

あらかじめの対策を国と自治体がどうとるか、反省すべきはそっち

患者に責任を押し付けるような。

これを"色々なご意見があります"として採決するのか!?

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ふんわりと、罰則も仕方ないよね、なんて捉えている方には、ぜひ国会中継のこの動画を見て欲しい。

(自分に被害はないから、と決め込んで、いつまでスルーできるだろうか)

 

まだまだ内容濃くて、確認するべきことはたくさんあるけど。

(沖縄の新基地問題、海兵隊と自衛隊の秘密裏の合意の件とか、ヤバイっすよね)

 

 

ちょっと私用で確認しなきゃならないとことあるんで、また。

(色々と興味深い対応をされ続けているので、これもメモった方がいいかしら)


では。

健康に生きましょう。

また。