20201106_dairy ドラマと主題歌と、ステップのイエロー

流行ってるとあんまり聴かない(または見ない)というクセがあって。

何となく耳に残るフレーズを鼻歌ったりしても、買わずに知らずにいたりするんです。

 

 

それでも、稀有に何か意味を見付けたときに、手元に買って置いたりするので。

先日、好きなドラマをDVDで見返して。

 

コミカルな表現と。丁寧な心境描写と。

反対の思考の持ち主に対話させて、ごく当たり前の場面として小さな議論をたくさんさせて、意志はブレずにも互いを受け入れてる様子を描いているところも。

 

世界や物事に関しての、登場人物たちの思いも。

とても愛しい作品。
 

そして、柔らかくて素直で頑固で、無器用にもアイデンティティーを貫く主人公を、繊細に華やかに表現した俳優の、幻のような眩しさ。

作品が辿り着く雰囲気と合わせて、それはとても愛しくて。

 

(昨今だと使われないだろう表現の台詞もあるけど)

 

このドラマの主題歌を私は買わずにいて。

今になって、ふと気になって、ダウンロードして聴いたのです。

 

🐞不機嫌なジーン🐞🍀の主題歌: feel my soul /YUI

 

耳元にそれを鳴らしながら。

スクールからスクールへの移動中に、今日の昼日の明るさと冷え込んだ空気を感じながら。

ちょっとモノトーンに見える、コンクリートと敷石にステップアラートの黄色が映える、階段を上がりながら。

 

ちょうど曲の後半で演奏が盛り上がって、歌詞が届いた。

前半で「生きていく意味を知りたいから」の部分が(これもとても良きメッセージ)、後半で言い替えられるところ。

 

「喜びの意味を知りたいから」

 

が、とてもストレートに届いて。

俳優、竹内結子の幻のような存在が、あの作品の気配が唐突に溢れて。

 

亡くなってから、初めて、泣いた。



 

彼女が抱えていたものを私は知らない。

だから、幻のようなと、日々葛藤していたことに目を瞑ってしまうような表現は、申し訳ないとも、思う。

 

失われてしまった道の続き。

また生まれ変わって、目映く、生きて欲しい。
 

生きてくれて、ありがとうございました。

 

(もしかしたら私は、受け止めることに遠回りしていたのかも知れない)

受け止めさせてくれてありがとう、『feel my soul』。



 

健康に生きましょう。

長く生きたその先で。

生まれ変わったら、また出会いましょう。

 

また。