振り返り日記[20201022~1023] vol.2

振り返り日記 [vol.2]

(つづき)

 

 

微妙なところで日記を区切ってしまって、前後が伝わりずらく申し訳ないです。

すみません。

写真は、vol.1で触れていたビッグイシューの表紙です。

 

 

病名などの枠組みは、学生の頃に見た教員の振る舞いのような、そうした何か人格否定や特定の人の意見を潰すような効果をもたらしてしまう可能性をもっている事案であることを、推進会議の話し合いの様子を見ながら、ふと連想して思っていた。

 

 

話を戻すと。

推進会議の委員は、専門的に各分野で活動している方も多く、それぞれの現場での人権侵害の問題を取り組んでおられる方なはずなので、具体的な事案には対処の方法を提案できる面々なのだとは想像します。

 

しかし、条例の検討段階で、市内での問題の実態が掴めていないことと、その調査の必要性や調査の在り方が慎重であることの重要性などが議論されていたはずなのに、話が逆行しているように思える会議内容だったので。衝撃というか唖然としました。

まじかい。

 

検討委員会でとても的確に問題について意見していた委員が、推進会議にも入ってくれていたら良かったのに… と思ってしまった。

(尋ねてみると、気付いたら公募が終わっていて間に合わなかったそうです)

 

今後の推進会議の在り方に大きく不安が宿りましたが。

引き続き、注目していきたいですよね。

やー あれはないわー

(ときどきキャラ変わってごめんなさい)

 

 

 

あ、それから、人権について取り組む必要性は低いですよ的な議長の発言や、話し合いの様子から連想して思い出した学生の頃の思い出などの、その言わば印象操作という点で、会議を傍聴しながら、学術会議のことも思い出していたのですよ。

 

この件では報道の在り方などにも色々と悶々としながらいましたが。

23日には任命拒否された学者の記者会見がありましたね。

用事があってリアルタイムでは見れず。夜のポリタスTVで津田さんが解りやすくまとめてくださっていたので、ありがたく拝見しました。

 

 [ポリタスTV  2020/10/23]

任命拒否やその背景や時系列についてもまとめて確認できて、解りやすいです、視聴お勧めします。

(私がまだ登録してないのですが、登録するとアーカイブずっと見れるそう)

 

 

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立命館大学教授 松宮孝明氏 (刑法担当)の指摘

 

☞「日本学術会議法7条3項 210名の会員のうち3年ごとにその半数の105名を内閣総理大臣が任命する」

105名を任命していない時点で、法律に反している。

 

しかし官邸は、憲法15条1項 公務員選定罷免権を根拠にこの任命拒否を有効と押してきた→これからどのような公務員も自由に選び、或いは選ばないとすることができる根拠が憲法15条であると宣言した。

※ ナチスドイツのヒトラーでさえも、全件を掌握するには特別の法律を必要とした。

それを越え、現行憲法を読み替えて独裁者になろうとするかのような恐ろしいこと。

 

☞ 今回の件に関して、いくつかの犯罪の疑いがある。

・自由民主党国会議員によるデマ(Twitter投稿)

「学術会議が中国と軍事研究を共同している」という虚偽の発言をした。

 

・内閣総理大臣が任命する根拠となる学術会議の推薦名簿で、105名から6名を黒く塗りつぶした書面が見付かっている

公文書を勝手に塗りつぶす行為は、公文書を破壊する罪に当たる。

 

これらのことについて、国会で追及されることを期待する。

 

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京都大学教授 芦名定道氏 の指摘 (インタビューを津田さんが要約)

違法かどうか以上に、この問題が軍事研究に対しての声明を出したことで楔をかったのではないかという点。

その延長で、国立大学法人の学長選挙の在り方も今年色々揉めていると。

かなり大きく、各所で政府が学術の在り方について介入してきているながれがあり、その点について考えなくてはならない。

 

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宇野重規氏 メッセージより一部抜粋

民主的社会を支える基盤は多様な言論活動です。かつて自由主義思想家のジョン・スチュアート・ミルは、言論の自由が重要である理由を以下のように説明しています。もし少数派の意見が正しいとすれば、それを抑圧すれば、社会は真理への道を自ら閉ざしたことになります。仮に少数派の意見が間違っているとしても、批判がなければ多数派の意見は教条化し、硬直化してしまいます。

“私は日本の民主主義の可能性を信じることを、自らの学問的信条としています。その信条は今回の件によっていささかも揺らぎません。民主的社会の最大の強みは、批判に開かれ、つねに自らを修正していく能力にあります。その能力がこれからも鍛えられ、発展してくことを確信しています”

 

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東京大学教授 加藤陽子氏 の指摘(メッセージより抜粋)

☞「意思決定の背景を説明できる決裁文書があるのかどうか」

 法解釈の変更なしには行えない違法な行為を、今回菅総理大臣がなぜ行ったのか。

 

☞ 留意すべき点として「6人全員が、学術会議第一部(人文・社会科学)の会員候補だった」

 科学技術基本法(1995年に日本の科学技術の生き残りをかけ制定された重要な法律)が、25年ぶりに抜本的に改正された。

 新法=科学技術・イノベーション基本法

※ここで新たに法律の対象となったのが人文・社会科学系の分野

 ↑

 SNS上では「役に立たない学問分野の人間が切られた」と冷笑的な評価がありましたが、真の事態は全く逆で、人文・社会科学の領域が、新たに科学技術政策の対象に入ったことを受け、政府側が、改めてこの領域の人選に強い関心を抱く動機付けを得たことが事の核心にあると。

「日本の現在の状況は、科学力の低下、データ囲い込み競争の激化、気候変動を受け、「人文・社会科学の知も融合した総合知」を掲げざるをえない緊急事態にあり、ならば、その領域の学術会議会員に対して、政府側の意向に従順ではない人々を、予め切っておく、このような事態が進行したのだと思います。」

 

☞「科学技術」という日本語は、1940年8月に、総力戦のために科学技術を総動員した際に用いられ始めた言葉=戦争のための言葉だった。(政府のための学問という意味から始まっている)

 ↑

「官僚による科学への統制と支配は、国民の幸福を増進する道ではありません。私は学問の自律的な成長と発展こそが、日本の文化と科学の発展をもたらすと信じています」

 

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などなど…

今回の任命拒否の拝見にある政府の学問への介入の流れと、垣間見えるその意図を確かめながら。

学者という方々は、ここまで理路整然と問題を多方面から捉えて、意志を宿しながらも冷静に物事を照らし合わせて伝える言葉に長けた存在なのかと、感動までしてしまう記者会見やメッセージの内容。

(それを端的にまとめあげる津田さんの優秀さよ)

 

そして。

この学者たちの、社会を守るべく語られた深みのある言葉たちと。

虚偽の内容を含ませ学術会議の印象を歪めさせた、議員をはじめとする者たちの言葉と。

違法な行為について説明もせず、論点をずらし会議を批判しはじめた政府の言葉と。

それらが、あたかも同等であるかのように議論される状況に、学の乏しい私ですら眩暈を覚えます。

 

 

とりあえず、今週にやっと国会が開かれるとかで。

もちろんこの件に関して追及があると思うので。

どこまでが明らかになるのか、注目したいですよね。

 

と、やるべきこと他にもあるのだけど、夜中になってしまった。

(まとめている途中で、ちゃっかりシャンディガフをいただいたりしていました)

 

明日また頑張ります。

 

健康に生きましょうね。

また。