dairy_20201020  川崎市

また少し日が空いてしまってからの振り返り日記です。

日記というか、個人的な思考のメモが多い…

 

 

📷  写真は久し振りにお邪魔した下北のmona records さんのプディング 🍮

 

 

先日は、川崎市で開催された勉強会に行って来ました。(予定があったので遅れて参加)

ご対応くださったスタッフの方々、ありがとうございました。

 

日本国内では先進的に罰則のある人権条例を制定した川崎市。ヘイトスピーチは禁止されたものの、特定の方々を敵視する表現の街宣は未だ止まず(というか毎週)行われている状況に。条例がどのように運用されているかを知りたくもありました。

そして、SNSを中心とした、昨今エスカレートしているように思えるインターネット上の差別や人権侵害を、無くしていくにはどんな解決策があるのかなど、何かヒントになるかと思い、市の住民ではありませんがご了承いただき、参加して来ました。

 

個人的な感覚では、20年前とは違い、ネット上にある様々な情報がフェイクであったり、デマ煽動であったりする事実は広く認識されてきていると思っていて。そのデマが原因で通常の生活を失ったり、生命や感情(人格)が脅かされたり、自ら命を絶ってしまう方もいるということも、多くの人が認識し、その危険性と無責任な加害性を理解しているのだとも感じています。

しかし、そういった啓発や注意を促す発信がある中でも、なぜデマに基づいた誹謗中傷や度を越えた人権侵害が止まないでいるのか。

原因についても色々と思いますが…

 

※個人的メモ

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コロナ禍で審査会が開催されなかったこともあるが、被害者がSNSでの差別的投稿を削除要請するも長期間削除されず。(もともとはネットモニタリングで削除要請できる制度だったと)

何も対処されない状況に、被害者自ら該当する投稿をチェックし、リスト化をして、削除要請をした。

誹謗中傷にあたる数千件から、絞り込んだツイート288件、ブログ44件、計332件を削除するよう審査会に求めたが、第2回審査会にて、審査会が市に削除が必要と通告したのはその内の9件。

残り約300件について、市が条例の対象としたのは5件のみだったと。

 

このヘイトスピーチ(差別的投稿)に該当すると判断された件数の差は、いったい何なのだろう。(そもそも差別的投稿が、絞り込んでも尚300件近くあったということに、事態の異常さを感じ取るところだが)

 

被害を受けながら、被害者が、自身に向けられた言葉の刃を自ら確認しリストアップしなければ事態が進まなかったということの深刻さも、受け止めておきたい。

 

そして、上記の件で被害者が最初に削除要請をしたのが5月、審査会や市の対応遅れに被害者自らリストを提出したのが6月、審査会が市に答申を出したのが10月。

 

削除要請から半年近く経っても、充分な対応が成されていなのか…と驚いてしまう。

 

この対応の遅れは慎重であるからという話があったが、このリストの精査にあたっては、審査会でなく市の職員が担当されられていたと聞いた。

深刻な事案に対処するのが、なぜ専門的知識のない市の職員なのだろう。

 

弁護士も話していたが。何が差別にあたるのか否かを、具体的に照らし出し精査のスピードを上げる必要があるし、専門的な知識を持った者が対応または指導に当たる必要があると感じる。

 

言葉による刷り込みで偏見を染みつかせてしまうことが、差別煽動の一つの特色でもあると考えている。

半年間もなんの対処もされず、攻撃的なデマが公開の状態で特定の誰かへ向けて放たれているということは、その期間その言葉が他者に目に触れる機会を多く持ち、偏見を広めてしまう可能性も大きくさせるということだと考えている。

そして、この対応の遅れは、投稿が放置された分長く、被害者は向けられた言葉の刃に囲まれながら生活をしなくてはならなくなるということ。

 

何がヘイトスピーチに当たるのかを示し、改善を図ることには意味があると思うが。

SOSを出している被害者の痛みを、真に受けない対応のように思える。

 

国際的には、こうしたデマは24時間以内に削除されるのだと聞いた。

EU全体でプロバイダと協議し、対応できるように約束を交わしているとか。

各国でこうした対応が成されているのは、デマ煽動や差別的な投稿が、理不尽な悲劇を生む可能性をよく理解しているからだろうし、人種的な偏見をもつ差別という感情が、戦争の悲劇を生みだしたことも理解しているからだろうと思う。

 

日本学術会議の件において、著名人や議員までもがデマを発信し積極的に拡散させたことを思い出す。(過去の話ではないが)

その場その場で注目の矛先を変えることや、目の前の権力に付き従うことを優先し、組織や学者の信念や尊厳または利益を受ける立場にある国民の生活を踏みにじることに、罪を思えない感覚にも疑問を感じるが。

 

その放ってしまったデマがどのように広まり、どのように形を膨らませ、どのように人の感情にシミを付けてしまうかの、それにより社会が歪んでしまうことの責任を、感じることはないのだろうかと思う。

 

私を含め、誰もが情報の受け取り方を誤ってしまう可能性を持つ。互いに留意して過ごすことができれば一番だとは、思う。

 

ただ、差別的な投稿や昨今のデマ煽動については、認識を誤ったのではなく、積極的に歪んだ情報を、悪意を持って広めているということなので、ここへの対処は厳重で迅速でなければならないと思っている。

 

対応措置に関して審査会の意見を聞くとする条例内容に従う形ではあるが、本当に被害者を救う真意を持って対応にあたっているかを、疑問に思う部分がある。条例に基づいて、もっと適切な対処が可能ではないだろうかと、疑問に思う。

 

迅速で適切な措置がなされるように、より条例を向上させてもらえたらと思うし、市にも適切な対応を持って欲しいと思う。

(住んでいる市の議会を思うと、それどころではないのだけど)

 

これは、被害者個人の問題ではなくて。それぞれが豊かな日々を生きる権利がありながら、自分の力の及ばない事柄を理由に、不当にその生活を脅かされ、周りからその権利を侵害

されてしまうということと、その人権を守ることを保証されるかどうかという、社会問題。

 

川崎市はヘイトスピーチという問題を抱えたことで、先進的に差別の問題に立ち向かうこととなったけれど。会に関わる方々が、とても根強く丁寧に向き合われていて、そうした市民の力があることを、少し羨ましくも思った。

 

相模原市も、無差別殺傷事件という大きな事件が露見させた差別的意識の問題を抱え、人権条例の制定を求めて市民団体が活動を続けているとのこと。

問題と向き合うことのできる、優れた感情を持った方たちがいるのだと思う。丁寧に議論され、必要な内容の詰まった条例制定と成るよう、負けないで欲しい。

 

 

と、他の街の皆さまの活躍と葛藤を見聞きしました。

 

実のところ、住んでいる狛江市では先日、ある市議が決算委員会で ”市民が求めているのは何なのか?” とアンケート結果を取り上げ、「防災についての関心は高く、平和や人権についての関心は低い」と言い、暗に人権について取り組む必要性が低いと印象付けるような発言をしました。啓発が必要だとした条例に背を向ける発言でした。

 

防災についてはもちろん重要で必要な対策です。が、暗に平和や人権についての検討をないがしろにしようと声高に発信する市議と、そのことを問題視できない市政であることに驚きました。

 

狛江市は条例制定後に、どのような運用をしていくのでしょう。

 

色々な問題の根は、ひとつに繋がっているようにも思いますが。

少しずつ、できるところで留意して、声を上げていく必要があるのだと思っています。

せっかく生きているのでねー。

魂が息づかないような生き方してもねー。

人権は守りませんけど税は徴収するぜよってな市政のなすがままにされてもねー。

あ、キャラ変わってしまった、ごめんなさい。

 

 

ところで、夜中に腹痛して数時間こもってしまいましての…

美味しいご飯をいただいたものの、なにやらコロコロしてきましたよ。(そわそわ)

 

日記を書いた後は、再エネについて少し学ぼうかと、ある講座を拝見しているですが。

音声途切れて何が何だかよく分かりません。

(こちらのネット環境の問題です)

 

音楽に長生きしてほしくて、それについても何かしたいと思っています。

あれやこれややな。

サッカーも楽しむよ。

 

では、また。

健康に生きましょう。

 

memo: デンマークは巨大政権がなく連立政権なのですね。

(憧れの眼差し)

 

 

[追記]

ふと日記を振り返り。

やはりこうした人権の問題を考えるためにも。赤木俊夫さんが強いられた改竄がどんなものだったか。

苦しみながらその証明として残した詳細ファイルの開示が必要だと、事実が明らかにされることが必要だと思う。 

職員の誇りを踏みにじった、組織の過ちを考えることが必要。

報道特集(TBS 10月17日(土)放送分) で報道された音声データ公開動画を見て、改めて思う。