(写真はいつかの夏日)
朝は、ギリギリになったけど中野先生のスラップ訴訟裁判の傍聴に行って来た。(傍聴席満席で中に入れなかったけど)
記者会見時も廊下にいたので、内容はこれからアーカイブ(あれば)や記事などで確認する予定。
(↑記事の投稿ありました)
(凄まじい反訴状も拝見しました)
(この方相手にスラップ訴訟なんてしちゃダメだよね、という思いを噛み締めるであろう内容です)
(そもそもスラップ訴訟自体ダメだわ)
もともと気にしていた裁判でもあるけれど、最近増して司法や行政機関の腐敗具合に手遅れ感を思っているので、この国に生きる者の生活や人権がどれほど守られるだろうかという要のような事案に思えて、より気に掛かっている。
とは言え、伊藤詩織氏や中野先生のような個人にその重きを背負わせるのも違うので、周りがどれだけ声を上げられるか、事態を注視できるか、意識を高められるかというところが重要と思う。
そういえば昨日、朝の用事として弁護士さんにお会いしてきたのだけど。(別件でお世話になっている方とは違う)
ホットライン電話相談で以前お話していたときは、機関の「メリットは無いし、あなたが疲れるだけですよ」「賢く生きなさい」「面従腹背というやり方もある」という対応に、「機関がそんなこと言いますかね?」「ちょっと考えられないですよね、労働者側に立たないといけないですから」というような台詞を言っていたが。
2か月後実際に対面してみたら、当人が「団体交渉をしたところで企業は何も怖くないんですよ」「相手の真摯な対応は見込めない」「メリットはない」「何がしたいんですか?」と言ってきた。
おもしろ。
ホットラインのときは、相談に入る前に確認で、報道で紹介される可能性があるが、相談内容が紹介されることに承諾をいただけるか?という確認があったが。報道機関の目があったから、記録されるから、あのような返答をしていただけということのようだ。
ちなみに、事務所に出向いて話を始める前に、そのホットラインで相談した内容を確認しようとして、相談内容の控え資料の束を持ち出してこられたのだが。わざわざA4出力に記入された束を見せながら、私の案件資料が「無いですね」と言った。なんのアピールだろうか。
PC周辺機器についての、ある記載資料をお見せして相談をしようとしたのだが。PC使用者ならある程度認識できる資料上の矛盾も、機器に詳しくなく弁論能力も優れていない一般人の私が説明してやっと問題点に同意するというように、相談者の話を親身に聞こうとする意識のない対応だった。(なぜか相談者にマウント取りたい人のように思えた)
弁護士といえど、雇用の問題では企業側に立つものと、労働者側に立つものとで分かれるという話は幾度と聞いてきたけれど。いまのところ、労働者側に立つ弁護士にお会いしたことがない。
(人脈広くないですからね)
機関も人事異動などで以前のような気骨ある人員がいなくなり、骨抜きにされてしまったと聞く。たまたまかもしれないが、労働問題で未だ、心ある弁護士には出会えずにいる。
(労働組合の弁護士さんは正しく労働者側に立つ方だそうなので、ご相談迷っている方は、どうぞ諦めずに)
これまでも幾つか、もっと酷い職場に勤務してきたことがあるが。その際は外部に相談もせず、個人で問題改善に挑むか、呆れて見切り、別の職場を探すことしかしてこなかった。出来る限りのことをして「ありがとうございました」と職場を去ったところで、その職場での問題は解決なく引き継がれていったのだろうと考えていた。
立つ鳥跡を濁さずと言うけれど、ここ数年にして、それは違うんじゃないかと思うようになり。
声を上げなければ、加害した者は反省もなくつづけるかエスカレートしていくんだろうと思うようになった。そのため、「賢く生きろ」と言われようとも、問題に対して声を上げるようになり。機関など外部に相談するということを始めた。
すると。
こんなにも愉快な対応に出会うのだ。非常に興味深い。
と、今日のことを書くはずが、やや脱線したけれど。東京地裁から移動して、午後は市の決算特別委員会を傍聴してきた(途中まで)。
そこでまた、非常に興味深いものを見た。各費用の数字を確認しながら、数字から政策の目的が果たされたか、実態はどうなのかを確認し進めていく発言も見たが。
ある市議が、細かい数字を無視し、むしろ数字での確認や説明では市民への理解は得られないと言い出し、決算委員会で抽象的なイメージ戦略を熱弁し始めた。
更に、アンケート結果として市民は何に関心があるかという説明を始め。
市民の関心や期待が施策によって満足を得られたか?という語りになり。
防災に非常に高い関心があるが、平和や人権への関心が低いと述べ、暗に人権問題についての取組は市民は求めていないのだという印象を発信し続けた。
本年施行の人権条例では、人権や差別の問題意識または知識がないために被害は起こってしまうことに、必要なのは啓発であるとして、積極的な啓発(周知・学びなど)を進めるとしている。市議は、その啓発の取り組み意義を暗に否定した発言を声高に述べた。
とてもおもしろい。
実のところ人権条例を発議したのは与党議員で、前市長のセクハラ問題が影を落とす市で、イメージの払拭のように作られようとした条例であったと記憶している。
(そのため、骨子案は非常にふんわりとしたイメージだけの内容であり、人権を守り差別や人権侵害をなくそうという決意は見られない、形だけのものと捉えられる内容だった)(それを問題だと考え、市民と超党派市議とで勉強会を重ね、条例案の改善を目指したのだった)
当該の市議は、その発議者として名を連ねていたのではなかっただろうか。
(確認しようと定例会資料を確認しようとするも 504エラーで、一覧からPDFを見ようとしたら”このページは動作していません”で見れなかったので、後日改めて確認します)
(↑確認しました)
(2018年に “ハラスメントの防止等に関する条例” として発議がありました)
いずれにしても、人権条例を決議し条例制定した議会で、市議が、条例にある推進会議を中心とした市の取組を、消極的であれと言わんばかりの発言をしたのだ。
(加えると、先日の本会議で条例の逐条解説の問題点を突こうと予定していた市議が、他の議題でゆっくりと時間を使い、本件についての時間をほとんど取れなかった、、という演技めいた質疑を見た)
(条例制定時には重要な点を突いた質疑をしている市議であり、いくらかの使命感を持つ人だと思ってはいるが、何か圧力を掛けられたのかというくらい下手な演技に感じた)(当人は否定するだろうけれど)
同決算委員会中にも、近年の市の人口増が語られており、定住や更なる人口増を目指すような発信もされている。
多岐のハラスメントや生存権など多くの事柄が含まれる人権という問題、災害時にはより注視しなければならないと感じる差別の問題、そうした人権を守るということに消極的でありながら、市の人口は増やしたいという。
税収は増やしたいが人権を守る気はない、というように聞こえる委員会だった。