検察庁法改正案に反対します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日ライブ配信された、小池晃議員、山添拓議員の説明や対話で、確認した内容(発言)のメモをまとめ

そして、別のライブ配信での小川議員、山添議員の言葉をメモでまとめる。
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「検察の人事は、内閣が任命権を持っている」

確かに法律上こうなっているが。
実際は、検察庁が上げてきた人事を内閣が認めるかどうかという、決め方。
これまでこの制度の上で、歴代の面々が慎重に人事決定をしてきた。

 

検察は、起訴するかどうか、またその判決も、その裁量に委ねられるという絶対権力を持っている。

そのために、役職者は年齢により公平にその役職を降り、検察官としての勤務に戻る。

(検察官の定年延長に反対している議員はほぼいないだろう)

(今回は検事長・次長検事、検事総長という役職定年の問題)

 

刑事司法の独立性を担保ため、戦後この規定が守られてきた。

 

 

この検察幹部の人事(定年延長)を、政権の意で判断するという、直接的な人事介入の構図を作ってしまうのが今回の法案。

 

 

いまでも、検察人事は色々問題はある。

政治家の汚職がきちんと処理されない。起訴すべきところを起訴しない。

伊藤詩織さんが被害を受けた事件にも、安倍首相の肝煎の、首相に近い人物が起訴されないなど。色々疑惑を持たれることがあったが。

 

それでも、一応は検察の独立を建前として持ってきた。

しかし今回はこれを(忖度する人物を検察庁検事長におき合法化することで)、正面から、「やっていいよ」と公言するようなもの。

こういう仕組みを作ってしまうこと自体に問題がある。

 

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また、黒川氏を検事長におくため、強引な法解釈で定年延長を閣議決定したことは脱法で。

それを合法化するために、法改正を行うという、異様な流れも問題。


更にそれを、束ね法案として、人目を通さないような形で進めようとした。

働き方改革のときのように、良い内容と問題のあるものを、一緒くたにして通そうとするやり方。

 

そして、コロナで緊急事態宣言が出され、国民が大変な思いをしている最中の、委員長職権による審議開催だった。

(5/8に内閣委員会の委員長職権で開催された審議(自民/公明/維新)では、この改正案について一切質問もなく、触れもしなかった)

(法務省の役員を読んですらいなかった)(これは質問をする気もなかったということ)

 

 

 

(5/15金曜の国会では、検察庁法の審議で武田国務大臣が「わからないので答えられない」と発言)

(国家公務員の定年延長と一緒くたに審議しようとすることの強引さを、証明したようなもの)

 

※ 森法務大臣には4/26既に衆議院で不信任決議案が出されている。

一議案に一度という、明文ではないが決まりがあるので、今回法案の担当大臣である、武田国務大臣に不信任決議案が出された。

 

 

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小川議員の発言まとめ:

この法案について皆さんが直感的に感じている権力の恣意性。 

かつては安保法制だった。

 

アメリカの政治の研究者が『民主主義の死に方』という作品を発表した。

(その記述には)独裁政権は必ずソフトな顔でやってくるが。

共通してやってくることがある。

それは中立機関の人事に踏み込むこと。

その過程で長年積み重ねられてきた区分率を踏み倒す。

 

遡るとNHKの会長人事。

安保法制の時は法制局長官の首をすげ替えた→その後、国家公安員(警察幹部)に任命。

裁判所の人事にもミクロだが踏み込んでいると言われている。

 

検察の人事が最たるもの。

確かに法律上は検事長、検事総長の人事権の任命権は内閣にある。

 

しかし、ことと内容によっては大変な副作用がある。

伝統的に慣例により検察人事は、検事省庁が独立して行使してきたという歴史がある。

そうして長年積み重ねられてきた区分率を、(改正案は)踏み倒すことになる。

 

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小川議員が、「いわば専門的な、この問題に直感でおかしいと感じ、アクションにうつしたみなさんに敬服している」と。

山添議員が、「声を上げることで仕事柄、立場柄、リスクがあることも想像される中、みなさんが勇気を出して声を上げた。これは本当にすごいことだと思う」と。

声を上げた国民の感情に背景に思いを寄せながら、各党(小川さん無所属になったのですね)の議員が熱量を持って結束し、前向きな議論が成された。

 【Choose Life Project】

 

連日色々な立場の方を呼び、生の議論の配信を続けているChoose Life Project。その努力に感謝します。

 

この日の配信、各党の議員や弁護士の議論、結束を聞いていて、こらえきれずに泣いた。

感動したのと同時に。

 

日常の忙しさにかまけて、こうした議員たちの日々の努力になかなか目を向けれず、虚しい思いもさせて来てしまったのだと悔いた。

 

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まとめてみた結果、問題山積みで。

改めてでも何度でも、この法案の問題点いつて考えたい、という思いに至った。

 

[久保木亮介弁護士が今回の改正案と従来の制度の図解を手書き作成してくださり、皆様のご指摘で図が完成しました。参考になればと。]

 

 

今回のTwitterデモを潰そうという意図からか、ブルーベリーフラペチーノの一件のように金で雇われた者が...という説が一時出回ったようですが。

 

それぞれが危機を感じて声を上げたと感じているし、そうした人を見ている。

 

そして、自分の判断で、ひとりとして私は声を上げている。

 

私は検察庁法改正案に抗議します。
私は検察庁法改正案に反対します。

 

数値の曖昧な(急に感染者数や死者数も漏れがあり倍増してしまったようですが...)中で、自粛解除が始まっているようで。
本当にこれで良いのか?
と懸念しますが。

 

混沌の中でも季節は移ろう。 麗らかな春を終え、気候は夏へ。 今、正義のために立ち上がっている皆さんへ、敬意を込めて。

 

 

 

健康に生きましょう。
願いを込めて。